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今日は私が日本で見たことについてはなしたいと思います。
日本へ来る前は、電車に乗るのは大変だろうと思っていました。アメリカのテレビで日本の電車を見ると、皆、押し屋によって電車に詰められます。たまにこういうこともありますが、たとえ座れなくてもそれほど大変じゃないと思います。
日本の電車のおかげで、どの場所も近く、旅行もかんたんです。たとえば、アメリカでワシントンDCに行きたいなら車で1時間ぐらいかかりますが、ここでは町田へ行きたいならバスで15分ぐらいですみます。それから、アメリカでディズニーに行きたいなら飛行機の切符をかわなければなりませんが、日本でディズニーへ行きたいなら電車で2時間ぐらいしかかかりません。
でも、日本で一番面白いことは日本人の文化です。たとえば、私が駅で財布を出していた時、小銭を全部落としてしまいました。アメリカでは多分一人で小銭を拾うでしょう。でも、日本ではそれぞれの小銭は違う人に拾われてから返されました。びっくりしてちょっと恥ずかしかったけど、日本人のそういうところが良いと思います。
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うらしまたろう
①むかし、むかし、ある海沿いの村にうらしまたろうという漁師の若者が住んでいました。うらしまたろうは毎日釣った魚を村で売って、年老いた母親と二人で細々と暮らしていました。
②ある日、たろうが海辺を歩いていると、こどもたちが叫びながら、小さな亀を棒でつついたりしていじめていました。
たろう:「これこれ、やめなさい! 生き物になんてかわいそうなことをするんだ!」
こどもたちは逃げてしまいました。うらしまたろうは、亀を持ち上げ、波打ち際まで連れて行き、海に戻してあげました。
たろう:「無事に家に帰るんだよ!」
③2~3年後、船に乗って魚を釣っていると誰かがたろうの名前を呼ぶ声が聞えて来ました。下を見ると、亀がいました。
かめ:「こんにちは!うらしまさん、うらしまさん、私のこと覚えていますか? 以前、あなたに助けて頂いた亀です。」
たろう:「もちろん、覚えているよ。大きくなったね。」
かめ:「お礼に、今日はうらしまさんを竜宮城にご案内します。どうぞ、私の背中に乗って下さい。」
④うらしまたろうは亀の甲羅(こうら)に乗って、海にもぐり、ずんずん進んで行きます。やがて、海の底に立派な宮殿が見えてきました。
⑤建物の入り口には、魚たちに囲まれてそれはそれは美しいお姫様が
たろうを待っていました。
⑥おとひめ:「竜宮城へようこそ! 私は乙姫と申します。 亀を助けて頂き、有難うございます。」
⑦たくさんのご馳走が用意され、鯛やヒラメが舞を踊ります。それはもうこの世のものとは思えない美味しい食事と、面白い見世物。たろうは時のたつのも忘れ、楽しみました。
⑧ところが何日かして、太郎はふるさとの村の夢を見て、年老いた母親のことが心配になってきました。
たろう:「こんな身にあまるおもてなしを受けて、なんてお礼を言ったらいいのか分かりません。もうそろそろおいとましなければなりません。」
おとひめ:「そうですか。いつまでもここにいてほしいのですが、しかたありません。おみやげにこの玉手箱(たまてばこ)を持って行って下さい。ただし、決して開けてはなりません。」
そして、たろうは、亀の甲羅(こうら)に乗って帰って行きました。
⑨ うらしまたろうは海辺の村に帰ってきました。 村の様子がすっかり変わっていたのです。自分の家も無くなっていて、年老いた母もおらず、草が生い茂っていました。通りがかった女の人に聞いてみました。
たろう:「うらしまたろうという人の家がどうなったか知っていたら、教えてくれませんか?」
おんなの人:「はい、うらしまたろうさんの名前は知っています。なんでも昔、漁に出たきり、戻ってこなかったそうですよ。それは、もう100年も前のことだそうです。」
たろう:「ええーつ、100年も前ですか?ああ、たったの2-3日だったのに!」
うらしまたろうはほんの3日間竜宮城にいたつもりでしたが、地上では100年以上の月日が流れていたのでした。
⑩ たろうは途方に暮れ、がっかりしていましたが、竜宮城を去る時、乙姫様くれた玉手箱のことを思い出しました。
たろう:「この玉手箱を開けると何か分かるかもしれない」
玉手箱を開けたとたん、白いけむりがもこもことあがり、たちまち、髪の毛は、真っ白になり、肌はみるみるつやを失い、腰がぐうーと曲がり、うらしまたろうはたちまちおじいさんになってしまいました。
http://yomukiku-mukashi.com/urashima.html
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