皆さん、こんにちは!
(Invite a reply/返事を誘う)
大きい声の挨拶ですね。
カナダ人にとって、日本人は静かなイメージがあります。
しかし、私は去年の4月に日本に来て、それが必ずしもそうではないと気がつきました。
私が日本に来て、びっくりしたことの一つは、日本人はよく大声を出すということです。
たとえば、初めて日本のコンビニに入ったとき、店員が「いらっしゃいませ!」と叫んだのを聞いて驚きました。
カナダではそんなことをしないので、面白いと思いました。
それに、私が初めて行ったラーメン屋では店員が私に「ごゆっくりどうぞ」と言った後で、
キッチンのほうに向かって、「ごゆっくりどうぞ!」と叫びました。
それを聞いたキッチンにいる店員も「ごゆっくりどうぞ!」と叫びました。
私は目が点になりました。
何度もそういうことがあった後、やがて、そういう挨拶はお店にとって、いい接客を示すために重要なことだと分かってきました。
そして、私はそういう挨拶が好きになってきました。
店員は仕事としてそのような挨拶をしますね。
しかし、日本人が大きな声をかけるのはお店の中にいる時に限ったことではありません。
私は中学校で働いています。
学校では、毎朝、生徒会の委員が生徒を迎えるために校門に立ちます。
生徒が学校に着くと、皆が大声で「おはようございます」と挨拶します。
入り口に近い職員室から、先生方も「おはようございます」と答えます。
実は、最初に学校で働き始めたとき、私は恥ずかしくて黙っていました。
なぜなら、カナダでは、普通、こんなに大きい声では挨拶しないからです。
「どうして、みんなはそのように大声で挨拶するのか」と思いました。
しかし、しばらくして、私も大声で挨拶をしてみました。
私は、外国人だから、という理由だけで黙っていたくなかったのです。
ある日、職員室に入ったとき、私は「おはようございます」と元気よく言ってみました。
すると、皆が、同じくらいの大きさの声で「おはようございます」と言い返してくれました。
そういう挨拶を聞くと、なんだか元気になる感じがしますね。
それから、帰るときも、きちんと「お先に失礼します」と言ってみました。
返ってきた「お疲れ様です」を聞いて、私は大事なことに気がつきました。
私は外国人ですが、きちんと大きな声で挨拶をすると、なぜか一緒にいる日本人と一体感が感じられます。
職員室の人たちも同じように挨拶します。
外国人の私も同じです。
「Good morning!」ではなくて、「おはようございます!」と言います。
私はまだ日本語の会話が下手で、恥ずかしいので、あまり日本人と日本語で話しません。
しかし、挨拶には自信があります。
挨拶は、一瞬ですが日本人と日本語でコミュニケーションできる貴重なチャンスです。
私は毎日、大きな声で挨拶したいと思います。
皆さん、これからも、私の挨拶を聞いたら、元気よく返事してくれませんか。
御静聴ありがとうございました。