All Audio Requests Matching 朝日新聞、ライフ、asahi.com/food/news/tky201107020273.html

token686
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"東京渋谷のギャルが農作業をする「ノギャル」に負けじと、農業もファッションも追いかけ続ける女性が黒石市にいる。実家の大規模農家の一員として、農業歴8年目の升田真理子さん(27)。早朝から夜遅くまで野菜と向き合い、「農家レストランを開きたい」と夢も広がる。 6月下旬、真理子さんは早朝からアスパラガスの収穫に追われていた。それでも、茶髪に付けまつげ、化粧はばっちり。「農業は暑い、きつい、汚いと言われるけれど、自由な格好ができて、こんなにいい職業はない」と屈託ない。耳に十数個のピアスをつけていたことや、アフロヘアにしていたこともある。 一方、「農業はファッション感覚じゃできない」とノギャルとの年季の違いを強調する一面も。小学校の卒業アルバムには「日本一の農家になる」と宣言。高校卒業後、「もっと野菜を売るには加工が大切」と調理師の専門学校に通った。 2004年から実家で本格的に農業を始めた。農業は家族で分業制。父の佐藤英次さん(57)夫妻が18ヘクタールの水田、兄がトマト栽培を担当し、真理子さんの持ち場は6棟あるアスパラガスの農業ハウスだ。 毎朝6時に起き、家族の朝食づくり、野菜の収穫や肥料やり、キュウリやナスなどの漬けもの加工、夕方は産直市での販売……。一日中忙しく、繁忙期の夏は午前4時半から畑に出る。最近は減農薬栽培にも挑戦中で、「やりたいことが多すぎる」と苦笑する。 夢は、「自分で作った野菜を自分で料理し、食べてもらいたい」という農家レストランの経営だ。09年には農家レストランのノウハウを学ぼうと、県の若手農業者向け「トップランナー塾」に参加。昨年は野菜ソムリエの資格もとった。 課題は「高校時代、簿記3級を取るまで試験に7回落ちた」という数字だ。担当するアスパラガスの売上高などもなかなか把握できず、父に叱られ、涙することもある。 今年5月、海外で料理人の経験もある登山インストラクターの貴大さん(35)と結婚。「農家レストランは2人の夢になった」という。"