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Thomas
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"◇JAXA会見 金星探査機「あかつき」が金星への軌道投入に失敗した。日本の太陽系の惑星探査では、火星探査機「のぞみ」に続く悪夢に、長年計画に携わった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究者らは肩を落とした。今年6月、地球へ帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の活躍で、日本の宇宙開発への期待が高まっていただけに、関係者の落胆は大きい一方、失敗を教訓に次のチャンスへの意欲をにじませた。 「金星周回軌道への投入ができなかったことが確認されました」--。8日午前11時過ぎからJAXA宇宙科学研究所(相模原市)で行われた会見では、冒頭に小野田淳次郎所長が資料を淡々と読み上げた。その横で、あかつきプロジェクトマネジャーの中村正人教授は伏し目がちに聴き入っていた。 その後、中村教授は軌道投入に失敗した経緯を説明。管制室に徹夜で作業にあたった仲間に対して「言うべき事もないけれども(再び金星に最接近する)ときまで探査機を守り続けよう」と告げたと明かし、「日本としていずれ成功させないといけない。この技術を磨かなければいけないという闘志をかきたてられている」と続けた。 小野田所長は「国民の皆さんに応援を頂いている中、こうなってしまって残念。応援を続けていただきたい」と言葉をつまらせた。【八田浩輔】 ◇関係者「失敗、教訓にして」 あかつきの軌道投入失敗に、関係者は落胆するとともに、失敗を次に生かす重要性を指摘した。 小惑星探査機「はやぶさ」や火星探査機「のぞみ」のプロジェクトにかかわった上杉邦憲JAXA名誉教授は「はやぶさでも苦労した。遠く離れた探査機を制御することは、それだけ難しい。だが、条件さえ整えば、あかつきが再び金星に近づく6年後に、手を打つことが可能かもしれない。はやぶさのときもあれだけ頑張った。のぞみも(最終的には失敗したが)航行期間を4年延ばして、火星近くに達した。時間はかかるが、あきらめない余地はある」と話す。 国立天文台の佐々木晶教授(惑星科学)は「あかつきは、重要な任務があっただけに、とても残念だ。ただし、あかつきとは通信が取れる状態であり、今後得られるデータをきちんと解析して原因を解明し、次につなげることが重要だ。失敗を教訓にもう一回チャレンジしてほしい」と語った。 一方、あかつきの失敗が今後の惑星探査計画に与える影響が心配される。小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトを率いる吉川真JAXA准教授は「あかつきは大型の化学燃料を使うエンジンを搭載しており、それがトラブルを起こしたと考えられる。今後の惑星探査が収縮しないか危惧している。はやぶさ2は、あかつきとは異なるイオンエンジンを使う予定だ。技術的に問題ないと考えており、このまま進めたい」と訴えた。 ◇「のぞみ」の悪夢再び まさか/非常にショック …"