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ajJB2
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"去年のおおみそかの夜、ぼくはひさしぶりに日本ですごした。そして、はじめて日本に行ったときのことをなつかしく思い出した。24年前のことだけど、今でもはっきりおぼえている。そのとき、ホームステイをしていて、ホストのお父さんと弟のとしゆきといっしょに神社へ初詣(はつもうで)に行った。(初詣というのは、新しい年になって、はじめてお寺や神社にお参りに行くことだ。) 11時半ごろ、お父さんは急に「お寺に行こう・・・。下で待って。」といったので、ぼくととしゆきはかいだんをおりて行った。近くにお寺がないと思ったから、二人は車で行くのだろうと思って、お父さんを下で待っていた。しかし、それはまちがいだった。お父さんが来たとき、車はなかった・・・。どうしてと聞いたら、「歩いて行くよ」と言われた。ぼくととしゆきは目をみあわせて、くびをひねった。日本のおおみそかは、知っていると思うが、真冬だ。「歩く?さむすぎるよ。」と思い、さむさをかんじながら、家から5〜6キロぐらいはなれているお寺まで歩いて行った。手がこおりそうだったから、行くとちゅう、2かいぐらい自動販売機であたたかい飲み物を買った。そのときまで、自動販売機であたたかい飲み物があることさえも知らなかった。 お寺に近づくと、「除夜の鐘」のおとが聞こえてきた。いなかの方にいたし、とてもしずかな夜だったので、そのおとがひびいて、ぼくはゆめの中で歩いているようなかんじがした。さむさをわすれて、かんどうした。けっきょく50分ぐらいかかって、お寺に着いた。そして、今まで人をあまり見ていなかったのに、急に人があちらこちらからふえてきた。みんな、お参りをしたり、お守りを買ったり、屋台で食べ物や飲み物を買ったりしていて、いいふんいきだった。これが日本のお正月だと思った。"