[ノ:ノクティス、プ:プロンプト、グ:グラディオラス、イ:イグニス]
グ:ノクト。おい起きろノクト。 もうすぐだぞ。
ノ:んー、カエムに着くのか?
イ:いや、手前で最後の補給をする。
プ:腹減った~。
グ:だな。
ノ:着いたら起こしてくれ。
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店員:いらっしゃいませ。
プ:んー、どれにしよっかな~。ノクトは?
ノ:んー?
店員:ノクト…?あっ…
プ:やばっ…
グ:ハンバーガーと飲み物を4つずつ。あんたのおすすめを頼む。
プ:バレたと思って焦ったよ~。危なかったね~。
グ:飲み込んでからしゃべれ。
プ:ノクトのこと気づかれたかな。
ノ:大丈夫だろ。
イ:あまり気を緩めないでくれ。騒ぎにでもなれば面倒な…ノクト。
グ:イグニス。
イ:ん?
グ:甘やかしすぎだ。それじゃ王子の偏食は治りゃしねえぞ。
イ:忠告、感謝する。どうせなら本人にもそう伝えてくれ。
グ:俺が言ってどうする。
イ:俺は毎日言っている。
グ:ったく、甘いな。
プ:イグニス、グラディオ。ケンカはやめなよ。
グ:ケンカじゃねえよ。
イ:ケンカじゃない。
ノ:はいはい、お静かに。
グ:お前が言うか。
プ:もうすぐ船乗るんだからさ、仲良くね。
グ:そもそもケンカなんざしてねえよ。
プ:あれ、そう?ならいいけど。
イ:明日にはカエムに着く。
グ:順調に行けば、だな。
イ:ああ、帝国軍と遭遇する可能性は高い。今やルシスは…
ノ:プロンプト!
グ:何やってんだ。
イ:ひどいな。何か拭くものを。
プ:あぁごめ~ん。
[on the radio]
定時ニュース。ニフルハイム帝国の管理下に置かれているルシス王国ですが、王族の死亡により無政府状態になっていた王都に、暫定統治機構が設立されることが決まりました。暫定統治機構に所属する人員は、現在帝国政府を中心に検討されていますが、政府関係者以外からも幅広く…
プ:あっ、あれ!
イ:出るぞ。
グ:鉄クズのくせに鼻が利くぜ。
プ:こっち来るかな。
イ:ひとまず身を隠せる場所を探す。
ノ:ルシスとニフルハイムは、長いこと戦争を続けてた。そして、ルシスが負けた。ニュースでは王も王子もみんな死んだと言い、帝国軍は今、王都を占領してる。でも俺は生きてる。生きてルーナに会いに行く。生き延びて、親父に言いたいこともある。
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ノ:なんだよ?
プ:ご飯できたって。
プ:豆のスープよりはマシだけど。
グ:言えてる。
イ:食べなくても構わないが。
ノ:うまっ。
プ:いっただっきまーす。
グ:いつまでこうやって、のんびり飯食ってられんだろうな。
イ:いずれはルシス奪還に向け、動かねばならなくなる。
プ:ずっとみんな一緒ってわけにはいかないか。
ノ:やめろよ!
プ:へっへっへー。
グ:どれくらい撮ったんだ?
プ:んー、結構撮ったよ。
イ:いい記録になるだろうな。
プ:そうだね。最初はノクトとルナフレーナ様の結婚式までの気ままな旅のつもりだったけど、ルシスがこんなことになっちゃって…。正直、ここまで一緒に来られるとは思わなかった。あっほら、俺だけただの一般人だし、足手まといっぽいじゃん。
ノ:そうだな。
プ:うーわ、はっきり!
ノ:まあ、一人じゃ無理だったわ。
プ:えっ。
ノ:三人とも、ここまで付いてきてくれて、その…どうもな。
グ:フッ、何だよ今さら。
イ:王子に付き従うのは当然だ。
ノ:フッ、そうかよ。
イ:コーヒーいるか。
ノ:うん。
プ:俺も俺も。
グ:朝早いんだからやめとけよ。
プ:ええー、イグニスのコーヒーでシメでしょ。
グ:ったく、飲んだら寝ろよ。
ノ:眠くないし。
プ:あっ、じゃあゲームしよう。
イ:その前に、明日の準備だ。
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プ:ルナフレーナ様、お元気かな~。ねえノクト。
ノ:さあ。
プ:「さあ」って!連絡取れてんだよね。
グ:取れてるから海の向こうへ行くんだろうさ。
イ:お元気かどうか、一番気にしているのは王子だ。
ノ:…寝る。
プ:あはっ、照れてる。
ノ:うっせーな。
グ:奥手も治らなかったな。
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イ:簡単には突破できそうにないな。
ノ:くそっ、面倒くせえところに。
グ:かなり警戒してやがるな。
プ:ここ抜けるしかないよね。
ノ:やるか。
グ:やるか。
プ:当たって砕けよう![or 当たって砕けよ!]
イ:砕けるのは困る。が、その方針は支持しよう。ノクト、最初から全力だ。初撃で半数を潰す。陽動を頼むがいいか。
ノ:了解。
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プ:ハハッ、サンキュー!
ノ:遊んでんなよ!
プ:ハハッ、いけるいける!
グ:押せ押せ!
グ:ちっ。
プ:まさか、罠?
イ:ノクト。まさか…?
ノ:ああ、見間違えたりしねえ。あいつは…!
プ:何あれ?
イ:あれは、昔ノクトを殺そうとした奴だ。
イ:ノクト!