読んでいただけますか。
どうぞよろしくお願いします。
お父さんへ
寒い日々が続いていますが、お元気でお過ごしですか。
ニュースの気象情報で実家のところに雪が降りそうだと、気温が大幅に下がりそうだと言われると、お父さんとお母さんのことがとても心配になります。
風邪を引かないように気をつけてください。
小学生の頃、先生に言われて両親の日に、手紙を何回か書いたこともありますが、大人になってからはなんだか照れくさくて、なかなか手紙を書くことができませんでした。
結婚式の前日、お父さんにもらったお手紙を読んだとたん、どうしても涙が止まらなかったことを今も覚えています。すぐ返事をしなければならないところを、何年も過ぎ今になってしまいました。本当にごめんなさい。
実は、結婚前にお父さんに感謝の手紙を書こうと思いました。今まで私を大切に見守っていてくれて ありがとう、いつも私のそばで支えていてくれてありがとう、と感謝の気持ちを伝えたかったのです。でも、お父さん、と呼ぶだけでもう泣きそうになり、書き終えることができませんでした。
思い返せば、家族には「ありがとう」とか「ごめんなさい」という表現ができず、言葉にしなくても分かるだろうと勝手に思い、やさしい言葉の一つもかけてあげませんでした。
それでもお父さんは、いつも笑顔で優しくしてくれたし、私のことを心配してくれましたね。
お父さん。
恥ずかしくて、今まで言えませんでしたが、大好きです。
お父さんの子供として生まれて良かったです。
お父さんの溢れる愛情に恩返ししたいので、お元気で長生きしてください。
東京の普通のスピードで読んだので、非常に聞き取りが難しいだろうと思います。