"Natural speed please."
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ながーい日本列島
南北でこんなに違う梅の開花日
統計というと,味もそっけもない数字を思い浮かべる人が少なくないようですが,実はなかには、心がなごむようなほのぼのとした統計もあるのです。
気象庁が行っている生物季節観測の結果をまとめた統計がそれです。
この観測の目的は,生物と気象の関係を調査することによって、総合的な気象の動きを把握することです。
また,この観測結果をもとに発表される「梅の開花予想」「桜前線」などのことばは、わたしたちに新しい季節のおとずれを告げるとともに,現代生活では忘れられがちな四季の移り変わりを思い出させてくれます。
そしてこれらの統計を見ると,長い日本列島を南から北へ,北から南へ、季節がゆっくりと移っていく様子がわかります。
たとえば、平年の梅の開花日ひとつとっても、鹿児島で1月26日、札幌で5月6日。
3か月以上ものずれがあるのです。