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ロシア人スパイの審理始まる
アメリカの核兵器に関する情報を違法に入手していたなどとして、スパイとみられるロシア人10人が逮捕された事件で、ニューヨークの裁判所で初めての審理が行われ、容疑者の1人がロシアの情報当局のために働いていたことを認めたことが明らかになりました。
この事件は、ニューヨークなど全米の4か所で、ロシア人の男女10人がアメリカの核兵器に関する違法な情報収集や、マネーロンダリング=資金洗浄を行っていた疑いでアメリカの捜査当局に逮捕されたものです。このうち4人に対する初めての審理が日本時間の2日朝、ニューヨークの連邦地方裁判所で始まり、検察側が提出した供述調書から、容疑者の1人がロシアの情報当局のために働いていると認めたことが明らかになりました。さらにこの容疑者は、みずからの名前は偽名で、住んでいる家の家賃はロシアの情報当局が支払っていたと話しているということです。今回のスパイ疑惑は「美人スパイの逮捕」など、さまざまな視点から、アメリカ国内で連日大きく報道されています。このうち夫婦として活動していた男女2人が逮捕されたボストン近郊では、地元の市民が事件を複雑な思いで見ています。NHKの取材に対し、60代の男性は「非常に驚いたが、ほんとうにスパイなのか、今の情報では判断できない。裁判を見守り、事実関係が明らかになるのを待ちたい」と話していました。