日本の首都である東京は人が多く、現在、約1,300万人が住んでいます。 また、東京の都心は背の高いビルばかりです。 しかし、そんな混みあった環境の中、ビルの屋上での農業が増えています。
銀座は、高級な品物を売るお店や一流のレストランなどが並ぶ、有名な街です。 2006年、銀座にある会社の幹部で地域の発展に尽くしている田中淳夫さんは、銀座のビルの屋上でミツバチを飼い始めました。 「都会でもミツバチが飼えると聞き、銀座でミツバチが採れたら面白いと思って始めました。 ハチたちは1キロ以上離れた公園や、道沿いの木などから、花のミツを集めてきます」と田中さんは話します。
田中さんは採れたハチミツを、銀座のために役立てたいと考えました。 そこで「銀座ミツバチプロジェクト」という団体をつくりました。 「銀座にはすばらしい料理人やバーテンダーたちがたくさんいます。 その人たちにこのハチミツで、料理はお菓子を作ってもらいます。 するとそれが話題になって、多くの人が買いに来てくれます。 そうすれば銀座がもっと豊かになります」と田中さん。