「いろいろなものに興味があるのであれもこれも試したくなる」と話すマイカ・ルブテ。シンセサイザーを始めたのも、きっと好奇心旺盛な彼女の性格が騒いだのだろう。「初めて買ったシンセサイザーは、家の近くにある中古屋のハードオフで買ったもの。ラップに包まっていたシンセサイザーを見てこれなんだろう? と興味を持った」と教えてくれた。「欲しいシンセサイザーをあげればキリがないし。今回のアルバム作りでも一貫性を保つ努力をしました」と話す彼女は、「ツアーをやりたい。海外ツアーもしたい。最初はもしかしたら野宿や車中泊をしなきゃいけなかったりして、大変だろうけど。年末はパリでライブをするんです。どんな人が聴きに来てくれるか想像できないし、楽しみ」と無邪気にこれからのことを話す。「ナレーションの仕事にも興味があります。実は、CMのナレーションをやったことがあって。意外と楽しくて、私って何かになになりきることが好きなんだって、挑戦してみて初めて気づきました。 ナレーションでもなんでも、何かになりきれることをやってみたいかな。それに服も好きだし、モデルとしても必要とされれば、もちろんやります。ライブもみんなに見られるから、そういった部分は共通しているのかも。あとモデルは表情で自分を表現するのに対して音楽は音で表現するから、そこもちょっと似ていますね」と、マルチな才能がちらりちらりと垣間見える。でも、やっぱり一番は音楽。「音楽がなかったら自分は何やっていたんだろう。音楽でしか私を表現できないと思う。本当に大事なものなんです。音楽と同じくらい好きなものといえば、食べることくらいかな」と笑いながら話す。飾らず内から滲み出ている彼女の魅力は、音楽にも間違いなく現れている。これからも変わらず、彼女はこのスタジオで心身奇抜な音楽を生み続けるだろう。