核兵器で原油流出阻止? アイデア浮上、米政府は否定
米南部沖のメキシコ湾で続く原油流出で、核兵器で油田を封じ込めるという、とんでもないアイデアが取りざたされている。米政府は「検討したことなど一度もない」と全面否定するが、流出対策が次々に失敗に終わる中、ブログへの書き込みが相次ぐ。3日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。
報道によると、このアイデアは、ガス田からのガス漏れを止めるため、旧ソ連が1966〜81年、5回にわたって地下で核兵器を爆発させたとされる話に基づく。核爆発による高温で岩石が溶け、封じ込めができたという。
英紙テレグラフも5月、米国の核兵器開発の中心であるロスアラモス国立研究所の核関係の研究者が対策チームに加わったと報じていた。
しかし、放射能で原油より深刻な環境汚染を招く恐れがあるうえ、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准推進など「核なき世界」を目指すオバマ政権の政策と合わず、実現性はないとみられる。
米エネルギー省の広報担当者もニューヨーク・タイムズの取材に「チュー長官を始め省内の誰もそんなことを考えたことはない」と答えた。とはいえ、流出を止める決め手がないのは事実。海底の安全弁に泥などを注入して油井を封じ込めると期待された「トップキル」と呼ばれる作戦は5月末に失敗している。
米国は92年まで、千回以上核実験を行っている。
ちょっと急いで読んだので変かもしれません…(^^;)「米政府」とか「米南部沖」という書き方は新聞などでよく見ますが、ニュースで読まれるときは「アメリカ南部沖」と言っているような気がします。(はっきりとは言えないのですが…すみません)あとで他の日本人の友達にも聞いてみます。