Natural speed please.
「今日はどこに行くの?」
ジェーンがホームステイをしているホストファミリーのお母さんは、毎朝ジェーンが出かける時に、「今日はどこに行くの?」、「何時ごろ帰って来るの?」と聞きます。毎日同じことを聞くので、ジェーンは、どうして毎日同じ質問をするんだろう、と考えました。でも、どうしてか分かりませんでした。ある日、お母さんが同じ質問をした時、ジェーンは何か違うことを言ってみようと思って、「学校に行って、その後どこに行くか分かりません」、「何時に帰って来るか私も分かりません」と答えました。お母さんは変な顔をしましたが、「あっ、そう。じゃあ、行ってらっしゃい」と言いました。
家の外に出たら、隣のアパートに住んでいる山田さんの奥さんに会いました。奥さんは、「あら、ジェーンさん、おはようございます。どちらへ?」と聞きました。「どちらへ?」もよくジェーンが質問される言葉です。ジェーンは「どちらへ?」と聞かれると、いつもどこへ行って何をするか説明しました。ジェーンの答えを聞いた人は、みんな少し変な顔をして、「あっ、そうですか。じゃあ、行ってらっしゃい」と言います。ジェーンが、「今日は大学へ行って、それから英語を教えるアルバイトをしに行きます」と説明したら、山田さんの奥さんも少し変な顔をしました。その顔はお母さんの変な顔と同じようでした。
大学の食堂で昼御飯を食べていたら、友達の中山さんが来ました。ジェーンは中山さんに「お母さんは毎朝私が出かける時に、どこに行って何時に帰るか聞くんですけど、どうして毎日同じことを聞くんですか?」と質問しました。中山さんは、「うちの母もそうよ。親だから子供が何をしているか知りたいんじゃないの?」と言いました。「私も中山さんももう21才で大人ですから、私たちは何をしても、何時に家に帰ってもいいと思いますけど、、、」とジェーンが言うと、「日本の親は、子供が娘の場合は、娘が結婚するまで親が責任があると考えるし、娘が夜遅くまで外で遊んでいると、他の人が変な目で見るかもしれないと考えるんじゃないの?だから、朝簡単にどんなことをするか説明して上げる方が親切ね。」と中山さんが言いました。
ジェーンはもう少し聞きました。「時々道で近所の人に会うんですが、いつも「どちらへ?」と聞かれます。その時、どう答えればいいんですか?」中山さんは少し考えてから、次のように言いました。「それはあんまり意味がないと思うわ。「どちらへ?」はどこに行くか質問しているようだけど、本当は「どこかにお出かけですか?」という意味だと思うわ。だから、普通日本人は「どちらへ?」と聞かれたら、「ええ、ちょっとそこまで」と答えるのよ。「ええ、ちょっとそこまで出かけます」という意味よ。ジェーンは「どちらへ?」と聞かれて、何と答えていたの?」「私はいつも行くところを詳しく説明していました。じゃあ、「ちょっとそこまで」と言えばいいんですか?」とジェーンは言いました。中山さんは笑いながら、「そうよ。ジェーンの答えを聞いた人はびっくりしたでしょうね。「どちらへ?」「ええ、ちょっとそこまで」は挨拶だから、詳しく説明しなくてもいいのよ。」と教えてくれました。
Non funziona bene il mio computer.
La mia voce e` stata registrata un po' troppo bassa?