Natural speed please.
「コーヒーでもいかがですか?」
ジェーンは、日本人の家に遊びに行くと、家の人は何も言わないでお茶やケーキを出すことがある、ということを日本語のクラスで勉強しました。ところが、先生のおたくへ行った時、先生の奥さんに、「パーカーさん、コーヒーでもいかがですか?」と聞かれました。ジェーンは少しびっくりしました。でも、朝コーヒーを二杯飲んで、何か冷たい物が飲みたかったので、「あのう、実は今朝コーヒーを二杯飲んだんです。コーラを頂けませんか?」と丁寧に言いました。奥さんもジェーンの答えを聞いてびっくりしたようでしたが、コーラを持って来て下さいました。ジェーンは、「私の言ったことが変だったのかなあ」と考えて、家に帰ってからそのことをよし子さんに聞きました。
ジェーンの話を聞いて、よし子さんは次のように説明してくれました。「ジェーンは先生の奥さんがおっしゃったことを文字通りに考えたのね。「コーヒーでもいかがですか?」を英語にすると、"Would you like coffee OR SOMETHING?"でしょう。ジェーンが飲みたい物を選べるように聞こえるけれど、本当はその文は「コーヒーが飲みたいですか?」と同じ意味なのよ。だから、答えは、「はい、じゃあ頂きます」か「いいえ、結構です」のどちらかしかないのよ。それなのに、ジェーンが、「コーラを頂けませんか?」と言ったから、先生の奥さんがびっくりしたんだと思うわ。」
よし子さんの説明を聞いて、ジェーンはどうして先生のおくさんがびっくりしたのかようやく分かりました。