じゅくすい君は熊型のぬいぐるみ枕を改造したロボットで、中には音声マイクや腕を動かすための機械が埋め込まれている。患者はじゅくすい君のおなかを枕にし、「ミニじゅくすい君」というセンサー内蔵の手のひらサイズのぬいぐるみを指に装着して就寝する。ミニじゅくすい君は人体を介して通信する電界通信技術を使うためコードレスで、指を挟む力も強くないため、就寝時にじゃまになることはない。
患者が睡眠している間、じゅくすい君は内蔵のマイクを使っていびき音を測定し、ミニじゅくすい君は患者の血中酸素濃度を測定し、測定データをPCに送る。血中酸素濃度といびき音の変化から無呼吸、または低呼吸の状態になったと判断した場合、じゅくすい君の腕がゆっくり患者の顔に近づいて触り、寝返りを促す。低呼吸の場合は軽くツンツンと押す程度だが、無呼吸の場合は危険な状態であるため、強めにたたくようになっている。