Natural speed please
とりわけ、低音練習に時間をさいた。高音ならテンションを上げ、低い音は下げるよう指導された。
「歌っているとテンションが上がっちゃう。抑えて、平常心で歌えるように。(低音は)胸を響かせるイメージで、ほおの位置を下げたら、低い声が響くと教えていただいたので、体に分からせるように」。
帰宅後、指導を反すうする。学んだことを血肉へ変えるため、1日もおろそかに出来ない。とはいえ、突っ走るだけではいけないと分かってきた。がむしゃらであるがゆえ、下級生のころは無理をしがちで、発熱し、倒れることもあった。
「忙しくても、ちゃんと食べて、しっかり寝る。のどがイガイガすると『あ(風邪が)くるな』って分かるようになって、そんなときは、お薬飲んで、お肉食べて、すぐ寝ます」。
疲労が残っていると、けいこの吸収力も落ちる。「お部屋でも冷房はつけないように。疲れは最大の敵ですから」。疲れた10時間より、元気な1時間のけいこの方がプラスになる。そして、秘密兵器が漢方薬。複数を常備している。
「体に優しいかなって思い、最近ハマっているんです。免疫力アップの配合のものはいつも飲んでいます。体調が悪いときのために、のど用、鼻用も。(行きつけの薬店で)症状を伝えて、自分用にブレンドしてもらっているんです」。