Natural speed please.
都内の大手出版社に勤務するK嬢 (二四) ほか同期の女性四人は、入社五年目を記念して、 この春、一緒に海外旅行をする計画を立てた。
候補地はいろいろ出たが、日数と予算から、 シンガポールかタイのバンコク、ということで話はまとまった。
翌日、K嬢は、会社の帰りに覗いた旅行代理店で、まさに理想的な日程と金額のタイのツアーを見つけ、とりあえず独断で予約を入れておいた。
翌朝。 仲間の一人のY嬢を見かけると、 K嬢はさっそく、 その件を報告した。
「いいのがあったのよ。勝手にタイのツアーを申し込んじゃったけれど、 いいわよね」
Y嬢は意外な顔をし、 軽い非難の調子を込めって答えた。
「あら、タイにしたの? バンコクじょうなかったの」
「えっ、だってバンコクはタイの首都だけど。。。」
「首都?えーっ、だってタイの首都はラオスでしょう。バンコクってコクがつくから国の名前じゃないの?」
「。。。」
Y嬢は生まれてこの方、二十四年間、バンコクはバンという国、つまり”ばんくに” と信じて疑わなかったのである。
(同期入社の女性社員に、一人だけ縁故採用者がいるという噂、本当だったんだ。。。)
入社五年目にして、K嬢は噂の真偽を確信したのだった。
Very funny story! But, it's possible.