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Japanese Audio Request

melitu
864 Characters / 2 Recordings / 1 Comments
Note to recorder:

この文章の雰囲気...そのように読んでください。よろしくお願いします。

・「打つ手がまったくない」ということは、ない。
 「千里の道も一歩から」なのだから、
 頭から汗どころか、血が出るほど考えろ。
 ぼくは、よく、そういう考え方をします。

 「へたに動かないほうがいい」ということは、ある。
 「犬も歩けば棒に当たる」ということは、ある。
 「天は我が身を助くるものを助く」ということはある。
 「果報は寝て待て」ということもある。
 ああすればいい、こうすればいい、と、
 昔から人はいろいろやってきたのですから、
 いろんなヒントがあるものです。

 状況に応じて、まったく逆のことも言えるものですが、
 止まることも、戻ることも、曲がることも含めて、
 「打つ手がまったくない」ということはない。
 これだけは、ほんとだと思います。
 
・前にも書いたことがありますが、
 2010年の夏に起こった「チリの鉱山落盤事故」のこと。
 地下の坑道に閉じこめられた人々が、
 18日間も、地上との連絡ができないままだった‥‥。
 会社を訴えるとか、誰かのミスを責めるとか、
 そんなことをしていても、なにも解決しない。
 でも、息をし続けること、心臓を動かし続けること、
 地上に出たいと思い続けることが、
 結局は「地上」とのつながりを得たわけです。
 最も策の練りようのない場面でも、
 「生き続ける」ために考えることがあったんですよね。
 「打つ手がまったくない」ように思える地の底でも、
 まったくないわけじゃない、だったのです。

 まぁ、悲観主義者は、言うかもしれません。
 「そのまま、発見されずに、死を長引かせて死ぬ‥‥。
  その可能性のほうが高かったんじゃない?」
 そうかもしれない、そうなったのかもしれない。
 あなたが、そう考えるのは自由です。
 でもね、ぼくは、言うでしょう。
 そんなふうに悲観しながら生きる練習を、
 ぼくらは、してこなかったんだよ。
 
今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
豪雨の被害にあわれた方に、慎んでお見舞い申しあげます。

Recordings

Comments

melitu
Sept. 17, 2011

これも、ありがとうございます!

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