まだ着かないの?/Are we there yet?
第一章: 行ってきます
私が8歳になったとき、お母さんとお父さんはわたし達みんなをオーストラリア一周旅行に連れて行ってくれました。お兄ちゃんのルークと弟のビリーと私は冬学期の間ずーっと学校を休みました。おばあちゃんとおじいちゃんは犬のバフィーと猫のティガーと馬のベスをお世話するためのお留守番をしました。
うちの車につながれたおじいちゃんの古いトレーラーハウスを引いて、それが三ヶ月間家になりました。トレーラーハウスを広げると、テーブルとか、冷蔵庫とか、二つのダブルベッドとか、レンジとか、流しがある小さい家になりました。生活に必要なものが一通りそろったトレーラーハウスでした。
私達は出発する前に裏庭で練習をしました。雨のとき以外は、お兄ちゃんは星空の下のテントで寝ました。雨のときはお兄ちゃんも一緒に寝ました。ちょっと窮屈だったけど居心地がよかったです。
出発の日、私はおばあちゃんとおじいちゃんが旅行先をたどれるように大きなオーストラリアの地図をおばあちゃんと一緒に壁に貼りました。私達が住んでるのビンヌンという小さな町が旅行のスタート地点でもあり、ゴール地点でもありました。おばあちゃんは「おばあちゃんもグレースと一緒に行ければいいんだけどねぇ」と言いながらぎゅっと抱きしめてくれました。「抱きしめられなくなると思うと寂しくなるわ」。