リメイクの悪いお手本だな。いつまで経っても納得できない。ただ、どんなひどいリメイクをしてもそれなりに楽しめるのが、FF4の凄いところ。FF4というのは根本的に面白いんだよ。音楽も根本的にいいので、変なアレンジをしたってさほど問題ない。なるほどな、やっぱりFF4は名作だったわけだ。
例えば、下手な料理人でも最高の食材を使って料理を作ればそこそこ美味くなる、そういうことなんだよ。逆に不味くする方が難しい。
戦闘が重たいな。敵・味方合わせるとキャラがかなり多く、更にアクティブタイムバトルだというのに、無理に3Dにするもんだから全体的に重い。テンポが悪い。そして難易度。ただ敵が強くて難しいだけなら別に構わない、むしろ歓迎だ。だが、戦闘のテンポが悪いもんだから、難易度の高さがマイナス要素として目立ってきた。レベル上げをしたくてもテンポが悪いのでどうにも進まない。戦闘に限らず、ゲーム全体のテンポがよければ難易度の高さがプラス要素になっただろうに。実にもったいない。戦闘のテンポが悪いのであれば、難易度はやさしくした方がよかったな。
この時代のFFは、奇数(1、3、5)がシステム重視で偶数(2、4、6)がストーリー重視というのは、ファンの間では結構知られている話だろう。その中でも、4は特にストーリー重視なんだよ。それなのに、DS版ではデカントアビリティシステムという新要素を入れてきた。これにより、ストーリー重視で楽しめる正しいFF4が崩れてきたんだよな。「いいアビリティを取り逃した…」「大事なアビリティを変なキャラに付けてしまった…」これに気付いた時にはやる気が半減、手遅れ。ストーリー重視のFF4だが、システムを変に追加しちゃったもんだから困るんだよ。人によっては嬉しい事なのかもしれないが、真の FF4ファンは納得しちゃいけない事だよな。
ちなみに、DS版ではボイス付きとなっているが、これがあまりしゃべらない。重要なイベントシーンで適度にしゃべる程度。ボイスに期待している人は注意が必要だ。
最初にも述べた通り、FF4は根本的に面白いのでリメイクの仕方が悪くても楽しめるということ。FF4というものに抵抗がなければ楽しめる。DSでFF4デビューを考えている人にも一応オススメできる。逆に、FF4のファンだという人にはあまりオススメできないんだよな。
too long !