2019年。東京湾上には、超高層ビルが林立する新首都ネオ東京が建設されており、その繁栄は爛熟の極に達していた。いまだ再建されていない旧東京(「旧市街」)でも東京オリンピック開催に伴い工事が進められていた。金田正太郎率いる暴走族の少年たちは、ネオ東京の外の「旧市街」へと続く遺棄されたハイウェイに入り込んで疾走していたが、「爆心地」付近でメンバーの島鉄雄のバイクの前に突然白髪の少年が出現し、接触事故を起こし重傷を負ってしまう。謎の少年は、軍(アーミー)の超能力研究機関から、反政府ゲリラ(テロリスト)らによって連れ出された超能力者タカシであった。
鉄雄はタカシと共に軍の研究機関に連れ去られ、そこで超能力が目覚め始める。退院後、金田の前に戻ってきた鉄雄は、もはや以前のようなおとなしい少年ではなく、人が変わったかのようであった。金田は軍によるゲリラの追跡騒ぎの最中に、超能力研究の秘密を追う野党系の反政府都市ゲリラのメンバー、ケイと知り合い、ともに鉄雄の行方を追う。金田は、敵対する暴走族・クラウンの頭に納まった鉄雄に対して、他の暴走族も糾合して攻撃を試みたが、鉄雄はかつて暴走族の仲間であった山形を惨殺し、以前から劣等感の対象であった金田にも敵意をむき出しにする。