名詞のアクセントは各拍のどれか一つに核があるか、又はどの拍にも核がないかの何れかである。従って拍数プラス1の数の型が存在し得る。
教習用高低図
1拍語 2拍語 3拍語 4拍語
□は拍、■が核、△は一般的な一拍助詞
1拍目に核がある語のアクセントを頭高型※2、最終拍に核があるものを尾高型※3、途中の拍にあるものを中高型※4、核のないものを平板型※5と言うことがある。
名詞のアクセントに関する重要な規則は次の通りである。
名詞のアクセントは原則として変化しない。(造語成分としてはこの限りではない。また、一部の名詞(尾高型またはそれに準じるもの)が助詞を欠いて副詞化した場合は平板型となる※6。)
地名、人名は原則として平板型※7か、最後から数えて三拍目に核のある形※8に限られる。
複合名詞のアクセントはその最終成分によって決まる。一例を挙げれば、最終成分が二字漢語あるいは三拍名詞である場合はその最終成分の先頭の拍が核となる※9。
動詞、形容詞から転成した名詞のアクセントは元の動詞、形容詞の式によって決まる※10。
核のある名詞のあとに付く付属語(助詞、助動詞など)は原則として低く付く※11。(但し、尾高型のあとに「の」は高く付くことが多い※12。)
核のない名詞のあとに付く付属語(助詞、助動詞など)は多くは一拍目だけ高く付き、そのあと低くなる※13。二拍目まで高く付くものもある※14。
動詞、形容詞以外の全ての品詞(付属語を除く)のアクセントのしくみは名詞に準じる。