木登りが好きな男の子。
「もう寝る時間よ」とお母さんが言いました。
「でも僕全然眠くないよ」とダニーは言いました。
夕飯の前に昼寝をしたところだったので,眠くないのです。
一時間近い昼寝でした。
昼寝の前は,公園に行ってました。
公園に行くのが好きだったのです。
公園には木がたくさん植わっています。
木登りが大好きでした。
お母さんは木に登ったらだめだといいます。
木から落ちてけがをしてしまうかもしれないから。
お母さんのいうことは聞きませんでした。
高く高く木登りをするのは楽しかった。
大人の背を超えて高いところまでいくのは楽しかった。
大人を見下ろすことができるのは楽しかった。
ある日には,鳥の巣を見つけました。
巣は空でした。
春になったらまた巣を覗きにいくでしょう。
そうしたら今度は中に小鳥がいるかもしれません。
ダニーは学校の後はいつも公園に行きます。
公園の木々は,まるで第2の我が家でした。
お母さんは,たぶんかれは半分サルなのよといいます。
お母さんにキスをしておやすみなさいといいました。
ベッドに入った後は,木の本数を数えて眠りにつきました。