「レックスは病気なの」とルーシーのおかあさんは言いました。
「死んじゃうの?」とルーシーは聞きました。
「多分ね。」とルーシーのおかあさんは言いました。
「獣医さんのところに連れていきましょう」
ルーシーは一緒に行きたかった。
「わかったわ。でも泣かないこと。」おかあさんは言いました。
ルーシーは泣かないからと言いました。
おかあさんはレックスを連れて車に向かいました。
彼女はレックスを後部座席に乗せました。
レックスは小さい犬でした。
レックスは12歳でした。
彼はレックスと同い年でした。
獣医のところへ向かいました。
獣医はレックスの診察をしました。
彼は、レックスにはもう治療はできないといいました。
レックスを連れて帰り、死を待つしかないとおかあさんに言いました。
もしくはここで眠らせてあげることもできる。
「眠らせてあげよう。」とルーシーはいいました。
彼が苦しくない方法で。
それがいいわ、とおかあさんはいいました。
レックスを獣医さんに預けました。
「もし欲しいなら、また犬を飼うよ。」帰り道でおかあさんはレックスにいいました。
「代わりに仔猫を飼える?」ルーシーはたずねました。