概要 [編集]
『仮面ライダー』のヒットを受け製作された、変身ヒーローに『仮面の忍者赤影』などの時代劇の要素を加えた作品。原作者と制作局、メインライター、監督、ナレーターも『仮面ライダー』と一緒で、内田一作監督は絵巻物風の考証資料まで独自に用意して関係者に配り、スタッフ一同「時代劇版仮面ライダー」を作ろうと大変な意気込みだったという。
裏番組として『ウルトラマンA』が同日に開始されたことで[2]、キー局エリアの関西地区では10.8%、関東地区では4.1%といった具合に、第1話から視聴率の苦戦を強いられていた。企画の平山亨は、「『ウルトラマンA』との視聴率競争に負けたのは、1クール目の特番に原因がある」と語っている[3]。
その対抗策として、たび重なるテコ入れを実行。第13話以降は「時代にそぐわぬ要素で、その奇想天外さを売りにする」として、「血車潜水艦」や「カラス気球」、「鉄人大王」(ロボット)などが登場した。さらに第21話以降は「西洋妖怪編」がスタート。レギュラーの顔ぶれが変わり、敵が化身忍者から西洋妖怪に変更されるなど、当初の路線とはやや離れる結果となった。一方で、ハヤテやタツマキらの時代劇離れしたカラフルな忍び装束を地味な装束へと変えるなど、より本格時代劇らしい作劇が行なわれている。第3クールでは、百地仙人の著した「忍者大秘巻」をめぐる、ハヤテたちと西洋妖怪軍団による争奪戦が描かれた。第4クールからは「大魔王サタン編」と変わり、ハヤテの母捜しのエピソードがメインテーマとなり、より地味な展開となった。嵐の武器は、刀からバトンに、必殺技も「ガンビーム」なる光線技に変更された。
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