─── バナナの房はしがらみなんですか…。なんだかちょっとバナナを見る目が変わっちゃいそうです。
そこもおばあちゃんとバナナをリンクさせた点です。おばあちゃんは年をとっているだけに、人生のしがらみを沢山経験されているんです。それをバナナに表現するにはどうしたら良いだろうと思ったときに、房だなぁ…と。最初はくっついているから、一緒にいるのは当たり前なんだけど、切れた後は戻ってこないという選択も可能なんです。でも、最後は自分の意志でやっぱり一緒にいたいと思う。離れてみてはじめて、近くにいる大切さが分かる…ということ、ひとつ試練を乗り越えた先にある価値、その辺を絵本に込められたらと思い、文章を書きました。