Natural speed and intonation, please. ^^
─── 『バナナンばあば』というタイトルのリズム感にとても惹かれたのですが、バナナをおばあさんキャラにしようと思ったキッカケは何だったんでしょうか?
バナナって何日か置いていると、黒っぽいシミが出てきますよね。そのシミは「シュガースポット」と言って、バナナの甘みが増して食べごろになったサインなんです。人間で「シミ」っていうとマイナスなイメージがあるんですが、バナナにとってのシュガースポットは美味しい合図だと知って、「シミで希望をくれるバナナってステキ!」って思ったのが最初のキッカケです。
─── 「シミはステキ」というところから絵本のキッカケが生まれたなんて、発想がユニークで面白いですね。
それから「バナナのシミ」→「シミ」→「おばあちゃん」というような流れで、バナナのおばあちゃんキャラが生まれました。私、おばあちゃんも希望をくれる存在だと思うんですよ。年をとるってマイナスなイメージじゃないですか。でもおばあちゃんをみると、無邪気で可愛かったり、ちょっぴり意地悪なところがあっても憎めなかったり、若い頃よりも人間に丸みや深みが加わって、とてもステキなんですよね。そのおばあちゃんの魅力とバナナの食べごろサインであるシミが私の中でピタリと合って、「これはもう絵本の中でバナナにおばあちゃんになってもらうしかない!」と思ったんです。