Thank you so much in advance! I know it's very long, so I would appreciate any help you could give. If you could, please read it at a natural speed.
Also, this is official text, so I would appreciate it you could read it as written without any changes (unless there are glaring typos). Thanks again.
マルクスとエンゲルスが作り上げた唯物的歴史観及び共産主義の革命理論をマルクス主義というが、短期間にこれほど多くの国及び人々に大きな影響を与えた理論はなかったと言われている。
1980年代の全盛期には世界の約3分の1の人々が何らかの形で共産主義政府のもとで暮らしていたが、1989年のベルリンの壁の崩壊、1991年のソビエト連邦の解体を契機にマルクス主義は急速に影響力を喪失し、現在世界にはロシア以外に、中華人民共和国、キューバ、ラオス、北朝鮮など共産主義国家はわずかしか残っていない。このような事実を踏まえて、「マルクス主義は死んだ」、「マルクスの理論は現代社会には通用しない」と呼ばれるようになった。
ところが、グローバリズムの進展、それに伴う個人及び国家間の拡大する経済的格差、さらには人類の生存そのものを危うくする環境問題などが顕著になる中、2008年に100年に一度と言われる金融危機がアメリカから起こった。そうして不況の波が世界中に荒れ狂い、大量の労働者が解雇される事態を日の当たりにすると、経済学者ばかりでなく、一般の人々もマルクスが言っていたことは間違っていなかったのではないか、マルクスの読み直しが必要なのではないかとの思いにとらわれ始めたのである。
1848年にマルクスとエンゲルが出版した『共産党宣言』の冒頭は次のような有名な文句で始まる。
「ヨーロッパに幽霊が出る ー 共産主義という幽霊である」
いったん死んだはずの幽霊がいまや再び墓場からよみがえり、世界中を徘徊し始めたのである。
ryujiroさん、本当にありがとうございます!!!