アメリカが国家としてピザを「野菜」に認定している。そんな情報が日本のネット上で広まり、多くのネットユーザーに衝撃を与えている。
この「ピザは野菜」という考えは、2011年1月のアメリカ連邦議会をきっかけに、世に注目されるようになったもの。この、日本人からしたら考えられないような認定がされた背景には、オバマ政権が取り組んできた公立学校の学校給食の改善の動きがある。
2008年にとられた統計で、アメリカの子供のおよそ3割が「肥満」に分類された。このような状況にファーストレディであるミシェル・オバマ夫人が警鐘を鳴らし、オバマ政権は給食に野菜とフルーツを増やすよう取り組むこととなった。しかし、学校給食に利権を持つ食品業界と、業界とつながりの深い共和党がこれに反発。現行法では「大さじ2杯のトマト・ペースト」が野菜とされていたため、その量のトマト・ペーストを使うピザは「野菜」と大々的に報じられたのである。