ご存じのように僕はウィーンのオーケストラに勤めています。昨日我がオーケストラは日本の東北地方の災害の犠牲者のためにチャリティーコンサートをしました。アーティストは全員無給で参加して、収益は日本の赤十字に寄付しました。チケットはほとんど売り切れて、ウィーンのコンツェルトハウスの大ホールはいっぱいになっていました。とても奇麗で胸を打ちました。
このコンサートのプログラムを教えます。初めに、ウィーン少年合唱団が出ました。次に、有名なオーストリアの歌手がシューベルトの歌曲を歌いました。後で、ヴァイオリニストユリアン・ラヒリンはオーケストラと一緒にサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」を弾きました。休憩時間の後、ウィーンの俳優が一人で話をしました。「フィナーレ」には、もう一度我がオーケストラが出て、武満徹の楽曲とドビュッシーの「海」を演奏しました。プログラムはとても知的で面白かったと思います。ドビュッシーは日本の芸術に興味があって、「海」の楽譜の扉に葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を印刷したのです。そして、武満徹の音楽はこのドビュッシーの「海」に基づいていて、楽曲の中でドビュッシーのメロディーが引用されます。
僕は、東洋と西洋が力を合わせて、一緒に海と仲直りしたと感じます。
seechさん、どうもありがとうございました!