いいストーリーを作るのは、あのー、登場人物が生きていれば、あのー、
その人物たちが、えっと、ストーリーを作っていきますからね。
一つのストーリーでだいたい、150コマ位。
昔、すごく調子が良かった時に、えっと、5時間くらいで3話分出来たことが、
僕の中の最高記録です。
平均すると1時間とか2時間の睡眠になっちゃうんで、
あんまりこういうこと言うと日本の漫画家はクレージーだって思われるのも嫌なので。
画家と違って、あのー、ただその美を表現する、一つのキャンバスに美をその。。。
やっぱりあの、ストーリーがないといけないし、意味がないといけないし、
エンターテインメントがないといけない。
本の形で、読者の人が読む時のことを考えて、えー、めくった時にここに何があるか、
最初に目に飛び込んでくるものがどういうものか、そこに驚きがあってほしいし、
目をひいてほしい。
僕の場合は、下書きで、えー、まっ、いい悪いはもうその勝負が終わってるわけですね。
下書きがうまくいかないと、あの、絵はうまく行かないので。
大切なパーツっていうのは、えー、やっぱり目です。
この今、目が入っているという状態で、もう既にこのキャラクターは生きているっと僕は思っています。
髪の毛です。こういう、いかようにも、決まった形がないので、これが一番楽しい。
僕が筆で描いている、そのこと自体があの、日本の漫画家の中ではわりと珍しいことだと思います。
で、筆の場合はもっと自由がきく。で、あのー、偶然性とかコントロールを越えたところに筆が行ったり、かすれたりとか、そういう面白さがあるので。。。