門弟さんが40人ほどいらっしゃるというこの
ぶじんかん…武神館道場(ぶしんかんどうじょう)なんですが、
これ、30人が外国人ということなんですね
はい、アメリカ、フランス、ドイツ、イスラエルなど
練習をするためにわざわざ日本に来るというような人も
いらっしゃるということなんですね
詞韻波羅蜜大光明(しきんはらみつだいこうみょう)
詞韻波羅蜜大光明
この初見良昭(はつみまさあき)さんが、
戸隠流(とがくれりゅう)の宗家、
まぁ、この方が先生なんですが
見ていただいたらわかるように
ウォーミングアップ、ゼロ
これ、忍者ってのは、相手が突然おとって…襲ってくる
スポーツじゃないんだから、もう、すぐだ！ということなんですね
日本男児代表と致しまして、ちょっと情けない所はありますが、
頑張らさせていただきます
忍者になるべく、頑張ろうと思います
先生、よろしくお願いします
じゃ、頑張ってくださいね
あの、最初はあの、忍者になるために、
まず何を教えて頂けるんでしょうか
いいですよ、どうぞ、どっからでも
突いてきてください
こ、これは？
いや、これはね、あの、仕込み杖(しこみづえ)です
はい
うん、これの使い方を教えましょう
仕込み杖？
はい
どうぞ突いてきてください
では、私が悪党ということで
はい
だぁー
はい、これでいきます、はい
いててててて
勘弁してくれい
はぁー、痛い
じゃあ、もう少し綺麗な方ならということで
このフランスから来ましたカトリーヌさんに
お相手いただいたんですが
これ、見ていただいたらわかりますように
そんなに彼女、力を入れてないんですよね
ところが、あの、針とかお灸でいうとこの
ツボをきっちりおさえてるんで
全く力が入らなくなっちゃうんですよ、これ
綺麗な人ですね
はい
それは嬉しかったんですが
＊＊＊
そうですね
で、じゃ、僕も実際この技を教えて頂こうということなんですが
なかなか、上手くいかないんです
で、あの、本当に、案外科学的だなぁと思ったのは
これ、梃子の応用なんですよね
つまり、合理的な技でいかに力を使わずに
相手を倒すかということですね
で、忍者というと、まぁ、手裏剣を連想するんですが、
こんな使い方もあるんだということを教えて頂きました
戸隠流の特徴としては、この中で＊＊を抜くと、
で、この中で見てですね
相手が遠く行くか近く行くか見たりですね
あるいは、これを刺していって、高い所を登ったり
あるいは、これでもって、鉄拳(?)の代わりに使ったり
あるいは、ここに火をつけて、それでもって
こう、持ったりみたいなですね
色々使うわけです
忍者はもう頭だっていうことを盛んに教わった＊＊＊
それから、ですから、手裏剣なんかなくても
名刺でもこんな技が
これ、なかなか投げれないような体勢で僕はやったんですがね
それからこんなお金でも忍者の術が使えると
落とす、相手が油断するところを、足をついてひるませる
いわゆる金遁の術(きんとんのじゅつ)というふうに
先生おっしゃってました
こういうことでもやられちゃうんだから、
気をつけなさい
ね、今、何、非常にお金で失敗してる
政治家とかたくさんいるでしょ
みなさんね、分かりますね
忍者もよく気をつけましょう
はい、＊＊＊
あの、こうやって見せて頂いて
外国から来てらっしゃる方が非常に多くって
はい、はい、ええ、ええ
外国の方々に忍術が受け入れられる
彼らが魅力を覚えるというのは
どういうことなんでしょう？
それはね、外国は本当にサバイバルでしょう
もう、すぐドンッでしょう
そうそうそうそうそう
ね？
日本ほど安全じゃないですね
安全じゃないです
ですからね、どうしてもね
それに適合するものを求めていたんですね
あー、彼らがきびしい…自分たちの国で生き抜くものを
日本古来の忍術に見つけてるっていのは
なんかすごく面白いような気がするんですよね
うん、やっぱり、その、
昔、本当にサバイバルの国、日本の戦国時代にですね
はい
それ練って練って生きよう生きようと思った忍者のね
エッセンスがね、やっぱり、彼らにね、
こう、アピールしてるんじゃないでしょうか
なんていうの、先生はいつも言うのはね
あの、忍術、殺す術じゃなくて、あの、
生きるために使う術だから
生きるための考え方を持ちなさいと言うんですね
現在の世界はもう、そういう昔の世界じゃないから
これはどういうふうに使えばいいっていうのは
やっぱり、そういう、生きることは、あの
大事にするとね、やっぱり人生も楽しくなるし
あの、いまのドロンさんお話にもありましたように
相手を倒す、殺す、それからフォームに、形に
こだわるんじゃなくて、自分がいかに、こう、
生き延びていくかということが、忍術のポイントで、
ひゅーどろどろというわけじゃないんだよと、
相手を思いやる気持ちも大切なんだよと
教えられながら…それがまた痛いんです、これがね
