魚津市の坪野(つぼの)鉱泉に「肝試しに行く」と言ったまま氷見市の女性2人が失踪した事件で、2人が乗ったと見られる車が海に転落するのを見たという男性が「2人に声をかけようとして近づくと車が後ろに急発進し海に落ちた」と話していることが捜査関係者への取材で分かりました。
この事件は、1996年5月、当時19歳だった氷見市の田組育鏡(たくみ・なるみ)さんと屋敷恵美(やしき・めぐみ)さんが魚津市の坪野(つぼの)鉱泉に「肝試しに行く」と家族に伝えたのを最後に行方が分からなくなっていたものです。
県警は、「車が海に転落するのを見た」という3人の男性の目撃者を特定。
その目撃情報をもとに4日射水市八幡町(はちまんまち)の伏木富山港の海中から当時、2人が乗っていたとみられる車を引き上げました。
捜査関係者によりますと、目撃した3人は「車に乗っていた女性に声をかけようとして近づくと、車が後ろに急発進し海に転落した」と話していて、「責任を問われるのが怖くて通報できなかった」などと話しているということです。
車の中からは複数の人の骨のようなものが見つかっていて警察が身元の特定を進めるとともに転落した原因を調べています。