自然界を循環する炭素
大気中のCO2は、自然界ではさまざまな「炭素を含む物質」に変化しながら循環する。 炭素を含む物質とは、たとえば、炭素イオンや糖、デンプン、タンパク質、石炭、炭素カルシウムなどがそうだ。 これらは地球を移動したのち、ふたたびCO2として大気にもどる。 そのため、どれだけのCO2が循環しているかをあらわすときには、CO2ではなく炭素の量であらわされる。 イラストは、1990年代の自然界での炭素循環である。矢印の数値は、1年間での移動量(単位は億トン/年)。 ただし、火山や地殻内運動などについては数値は示していない。