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全国の花火師が技を競う「大曲の花火(正式名称・全国花火競技大会)」は、秋田県大仙市(旧大曲市)で8月の最終土曜日に開かれる。令和初となる今年は31日が開催日。夕刻の昼花火、夜の部の10号割物(わりもの)、創造花火の計3種目に、よりすぐりの28社が参加する。例年70万~80万人の見物客が会場の雄物川河川敷に集まり、光の競演を楽しむ。
最大の見せ場は創造花火。各社が作品のテーマを掲げ、色彩や形に工夫を凝らした花火を、音楽にタイミングを合わせて打ち上げる。晩夏の夜空に描く光の芸術と言っても過言でない。創造花火と割物の合計点で決める優勝者には「内閣総理大臣賞」が授与される。ショーが終わると、観客はライトを振って花火師をたたえる。