はっきりと話してください。よろしくお願いします！
大工と三毛猫
昔、江戸に一人の大工が住んでいました。彼は結婚して幸せに暮らしていました。
ある年のこと、妻はミケ猫がほしいと知らせました。そこで、大工は猫を買いに出かけましたが、どこにも見つけられませんでした。彼は来る日も来る日も探しました。あいにく、ミケ猫を見つける前に、妻は病気になっていました。医者に診てもらったけど、医者の努力はむなしくて、妻はまもなく死んでしまいました。
葬式の後で、大工は一人で歩いて帰りました。やがて、一匹のミケ猫を連れてやってくることに気付きました。妻が亡くなって、とても寂しかった大工は、猫を飼っていることにしました。
そのミケ猫をまるで自分の子のようにかわいがていました。大工は毎朝、お手洗いに行くより先に猫のご飯を用意します。猫も大工のことが大好きで、来る日も来る日も大工が帰る時に暖かく迎えてあげるのでした。
ところが大工の視力は弱くなっていて、大工仕事が下手になりました。とても貧乏になるのを心配しました。そこで、医者を相談すると、「残念ですが、目を治すのは私の力に余る仕事です。それはとてもできません」と、言うのです。
その夜、大工は帰って、ミケ猫に向かって言いました。
「なあ、俺の視力は弱くなってしまって、治りそうもない。どうしたらいいだろう？」
大工は猫に話しかけているうちに、ウトウトしてしまいました。ミケ猫は、まるで何でも理解するように、「ニャー」 と鳴くと、大工に近寄って、彼の目を何度も舐め始めたのです。それに気づいた大工は、「奇妙だが、気持ちがいい」と思って、再び眠りに落ちました。
翌朝、大工の目はすっかり治って、前よりはるかによく見えます。おかげで、大工仕事が上手になって、素晴らしいものをたくさん作りました。手伝ってくれたお礼に、毎日大工はミケ猫に新鮮な魚を買ってあげるようにしました。
それからはずっと幸せに暮らした。
ちょっと文章長いですね。疲れました (´×ω×`)